【就活生向け】カレーライス屋さんの立ち上げから学ぶ、会社の仕事

こんにちは。
レゾナンスの代表をしています、前田です。
● 会社はいろんな仕事があって、どの部署がどんな仕事をするのかわからない
● 大手企業とベンチャー企業の働き方の違いが分からない

よく質問を頂くので、この疑問に対して、
わかりやすさを優先させるべく、敢えてざっくりと説明したいと思います。

早速例をあげてみますね。
皆さんがカレーライス屋さんを開くとしましょう。

【Step1】カレーライス屋立ち上げ期
やることは沢山ありますが、ざっと挙げていくと、こんな感じでしょうか。
1.カレーライス屋さんを開くお店の場所を大家さんと契約する
2.美味しいカレーライスのレシピを考える
3.必要な具材を仕入れる
4.実際にカレーライスを作る
5.カレーライス屋さんのことをもっと多くの人に知ってもらう
6.カレーライスの値段を決めたり、売れやすくする工夫をする
7.カレーライスをおすすめして、売る
8.カレーライスの売れ行きを記録する

他にもありますが、
これらをもし1人でカレーライス屋さんを始めるとすれば全部やる必要があります。

ひとりで契約しにいったり、レシピを考え、つくって、売るので、
その中で得意なこともあれば、苦手なこともあるでしょう。
好き嫌いもあるかもですが、そんなこといってられません。

ちなみに、各業務は
1.法務、2.商品企画、3.調達、4.製造、
5.広報、6.マーケティング、7.営業、8. 経理

とかいったりします。

【Step2】ちょっと繁盛してきた頃
めでたくあなたは、
カレーライス屋さんとして生きていけるだけ稼げるようになりました。
お客さんは結構来てくださるので、店は当然忙しいです。
閉店後に売上の集計をしたり、具材を仕入れること自体は
何も必ずしも自分がやらなくてもいいのではと、
あなたは考えるようになりました。

そうすると
9.手伝ってくれる人を雇う
10.お給料をいくらあげるか、どういうタイミングであげるかを考える
11. 働いてくれる方の労働時間や休む日などをルールを考える

ということが必要になってきます。
9.採用、10.給与設計、11. 労務
という仕事があなたに追加で増えることになりますが、
一方で人を雇うことで、貴方は、
もっとおいしいレシピを考えたり(商品開発)、
美味しいカレーライスをつくること(製造)に集中しやすくなります。

【Step3】2店舗目を展開しよう
カレーライス屋が大繁盛してきて、遂に2店舗目が視野に入ってきました。
もし手元に資金のゆとりをもたせたいと思った場合に、

12.お金を調達する

という仕事が増えます。
あなたは銀行からお金を借りたり、友人から出資を受けたりすると、
利子を返したり、利益の一部を還元するなどの仕事も増えます。
いわゆる12.財務業務です。
雇う人も増え始め、人件費も増えてきましたので、
現金が0にならないように、手元に資金がある状態をつくる必要がありますね。
現金がなくなって従業員にお給料が払えないということにならないようにしなきゃです。

お客さんからの評判が非常に良いので、
あなたはもっと多くのお客さんにカレーライスのことを知ってもらうために、
5.広報活動を強化したいと思っています。
ただ、最近はチラシを配る方法だけでなく、Webを使った認知の方法があるそうです。
Webのことはあまり詳しくないので、Webを使って多くの人に
あなたのカレーライス屋さんのことを知ってもらうための施策を打つことにしました。

調べていくと、どうやら認知活動には大きく分けて
● 広告
(多くの人の目にとまる場所にあなたのお店やカレーの情報を掲載する)
● PR
(いかに多くの人たちがあなたのお店のことの口コミを増やすか)
という方法があることを知りました。

広告は、新聞や雑誌、TV、など人の目が集まる場所に、
自分が伝えたい情報をまとめて、
多くの人の目にとまりやすく、感情を動かすような制作物をつくる
ことで多くの人たちに認知してもらうことを狙うみたいです。

いよいよ専門分野ではないので、得意な会社さんにお願いすることにしました。
広告代理店という会社に頼めばいいそうです。
広告代理店は、
1.どこに掲載するか(メディア)、2.何を掲載するのか(クリエイティブ)
を決める音頭をとってくれるそうで、よくわからないので、
全部お願いすることにしました。
掲載したメディアごとに、どれくらいお金をかければ
どれくらいの人たちが見てくれるのか(広告効果測定)

も最近は数字できっちり詳しく教えてくれるそうです。

【Step4】インターネット経由でレトルト商品を売ることに!
友達の会社が自分がつくったカレーをレトルト食品にしてくれることになったので、
お店に来ていただく方々にカレーを食べてもらうだけではなく、
インターネット経由でカレーを売ることになりました。
こういうのをE-コマース(Electronic Commerce)というそうです。
略するとECというらしい。でも具体的に売るWebサイトを持っていなかったので、
自分たちのカレーを売る専用のWebサイトを作ることにしました。
こういう自分たちが所有している専用のWebサイト(メディア)のことを
オーンドメディア(Owened Media)というそうです。へえ。

これも作り方はよくわからなかったので、
専門のWeb開発をしてくれる会社さんに注文することにしました。
こういうWebに限らず、ITシステムを代わりにつくってくれる会社さんは
SI(システムインテグレーター)会社さんって通称呼ぶそうです。

自分の要求を伝えると、それに応じて設計図をつくってくれて、
システムをつくってくれるんですって。大変ありがたい話です。
さて、具体的にはあなたはカレーライスをインターネットで売る際に、
売上をより増やしつつ、かつ手間を減らすために以下の要望を持っていました。

1. お客さんがクレジットカードで安心して購入できるようにしたい
2. そのまま購入したものをお客さんのもとに届ける手間も誰かに任せたい

1. に関しては、お金の精算等(決済)を変わりにやってくれる
決済会社と協力することにしました。とっても楽♪

2.に関しては、商品を倉庫で管理してくれたり、お客さんから
受注があったら、そのまま倉庫から出庫して出荷(届ける)ことを
手伝ってくれる会社にお願いすることにしました。
こういう「モノ」の動きは、物流(Logistics)といって、
最近どんどんITによって進化が進んでいるらしい。
詳しくないので、全部お金に物を言わせてお願いすることにしました 笑

【Step5】日本中にチェーン展開することが決定
あなたのカレーライス屋さんは連日テレビやWeb等で取り上げられ、
非常に認知度が高くなっています。
あなたは自分のカレーライスのレシピにとても自信を持ってきたので、
一気に勝負を仕掛けることにしました。

日本中にチェーン展開をするためには、
多くの店を借りることが必要になりますし、大量の原材料や、
多くの人を雇うことが必要になってきます。
そのため、いろんな人に相談したところ、
証券会社の友人が、「上場するのがいいんじゃない?」と言ってきます。
銀行からもお金をたくさん借りてたし、資金調達の方法を増やすのは悪くないと
考えたあなたは、
多くの投資家から出資をしてもらえる手段である、上場をすることにします。

上場はうまくいき、お金が大量に調達できたし、もっと
人をたくさん雇い、もっとCMを打ったり、更なる出店が可能となりました。
13. あなたのカレーライスを作れる人を増やす

という仕事も重要度もあがってきます。
いわゆる 13.社員教育 ですね。

ちなみに、
14. 多くの投資家にカレーライスビジネスの状況を詳しく報告することで
より出資をしてもらうようにする。

という仕事も大事になってきます。これは
14. IR (Investor Relations)
と呼ばれる仕事ですね。
とまあ、こんな感じでざっくりですが、
会社の仕事はこのように増えていくし、
このようにいろんな人と分業していくわけです。

大手企業に入るということは、これらの
多くの仕事のどこか一部を担い、既に多くの認知を得ている商品やサービスに関わっていくことを意味しますし、
ベンチャー企業に入るということは、STEP1のような状態から、
まだあまり大手企業ほど強い認知を社会的に得ていない商品やサービスをどんどん社会に広めるため、
幅広い分野の仕事を担当する

ことを意味しますのかもしれないですね。

ちなみに私は転職相談や就職相談を承る仕事をしているのですが、
20代の方々のご相談の多くは、
大手企業に入れば、
「仕事の全体間が見えないし、自分で事業を育ててる感じがしない」
と若手の方は思うようで、ベンチャーに入りたいって仰います。
ベンチャー企業に入れば、
「もっと社内で競争が激しく、かつ、自分のやっていることの影響力をもっとあげたい」
と若手の方は思うようで、大手に入りたいって仰います。
別に間違いは何もないと思います。好き嫌いの話だと思いますし、
両方とも経験してみたいって思うのは人の性だとも思います。

どんなキャリアにすればいいか悩んでいる方は気軽にお声掛けくださいね。